司法試験・予備試験を受験する初学者がとるべき勉強法(独学編)
こんにちは!司法侍(@shihouzamurai)です!
今回は、初学者がとるべき勉強法について、私なりの考えを述べたいとと思います。
司法試験・予備試験を受験するにあたり、予備校の講座を受講するという選択肢もあると思いますが、今回は、予備校を使わないで私が今から勉強するならどのような方法をとるかについて述べます。
使用する教材
使用する教材は以下の通りです。
①六法(ポケット六法やデイリー六法)
②入門書・予備校本
③基本書
④百選
⑤問題集
⑥論証集
大雑把な流れ
全体像はこんな感じかと思います。
①入門書・予備校本を1周読む。
②問題集1週目。問題集を解き、解答を読んで理解できない部分について入門書or基本書で学ぶ。参考判例も読む。
③問題集2週目、論点抽出と規範をアウトプットできるかを意識する。基本書で知識を拡大。百選をすべて読んでいるようにする。
④問題集3週目、規範+あてはめのアウトプット。基本書と百選について、どこに何が書いてあるかを把握できるようにする。
⑤短答対策
予備試験合格までこれくらいやればギリ合格できるかなという予想です。
2年くらいでこれをこなし、2回目の予備試験で合格するイメージです。
各論
入門書・予備校本
最初から基本書を読もうとすると、挫折してしまうのではないかと思います。私なら多分挫折します。
法律は量が膨大なので、全体像を先に把握して、後から細かい知識をつけていくというイメージで勉強するのが良いと思います。そのため、いきなり基本書を読むよりも、薄めの入門書・予備校本を読むほうが良いのではないかと思います。薄目といっても、予備校本は薄くないものも多いですけどね。
1周目ですべてを理解するのは無理なので、ある程度理解したら先に進んでいくのが良いです。とにかく1周しましょう。わからない部分は付箋を貼っておくなりして、後で考えればよいです。
問題集
入門書を1周したら、問題集に取り掛かるのが良いのではないかと思います。入門書は基本的に抽象的に書いてあるので、イメージがしづらいです。基本書を何周も読むのもよいのですが、予備試験・司法試験で「使える」知識を仕入れる必要があります。そのためには、自分で知識を使えるようにすることが大切です。また、問題集を使うことで、基本書の視点が変わり、効率的に基本書を読むことができるようになります。入門書の知識がどのように使われるのか、問題集を通じて学びましょう。
問題集1週目でも、まず自分で解いてみましょう。1周目は解けないと思います。解けないのが当たり前です。まだ自力では解けないのだと自覚することが大切です。解けないと思ったら時間を使いすぎず、ある程度で区切りをつけて解答・解説を読み、理解しましょう。入門書で該当箇所を参照し、どのように対応しているかも確認しましょう。
問題集は、解答例付のものが良いです。答案の形になっているほうが、自分が目指すべき方向が分かりやすいです。解答例がついていない問題集については、予備校等が解答例を作成していたりするので、できるだき入手しましょう。
2週目は、問題となる論点の抽出、規範の書出しをどの程度自力でできるかを意識しながら解き進めましょう。ある程度できるなと感じたら、基本書や百選を使い、問題集で足らない部分の知識を補充しながら進めましょう。問題集とは別個に読み進めるのでもよいでしょう。
3週目は、あてはめまで意識したいです。どのような視点であてはめるべきなのかを意識しましょう。2週目同様、問題集で足らない部分を基本書や百選で補充しましょう。
短答
予備試験の数か月前になったら、短答を解き始めましょう。担当は、過去問を使うのが良いです。はじめのうちは、過去問を普通に解く感じで進めましょう。2週目からは、すべての選択肢について○×をつける感じで進めましょう。予備試験の短答の合格には、過去問のすべての選択肢について○×を指摘できることを目指す必要があります。
入門書・予備校本と基本書の関係
入門書・予備校本から基本書にどのタイミングで移行すべきかについて悩む方がいるかもしれません。
薄目の入門書を使用している場合は、1週したら基本書に移行してよいのではないかと思います。入門書を使用する目的は、全体像を把握することに過ぎません。ある程度の全体像をつかんだら、基本書に移行しましょう。
予備校本を使用する場合は、基本書に完全に移行する必要はないと思います。予備校本は、試験に必要な知識がよくまとまっています。私なら、予備校本を中心に使用しつつ、基本書で足らない部分を補充する(予備校本に書き込み等をするなど)と思います。
もちろん、予備校本から基本書に完全に移行してもよいです。この辺りは完全に好みだと思います。
論証集の使い方
論証集は、私はあったほうが良いと思います。論証を確認するのに楽です。
論証は、論文式試験での時間短縮のために用意する人が多いですし、用意したほうが効率が良いと思います。どのような論証を用意するかは人それぞれですが、論証を一から作るのは時間がかかります。既存の論証集を使用するほうが時間短縮になるので、使用をお勧めします。
論証集は、実際の論文でどのように書くかを確認するために使用します。具体的にどのように使用するかですが、以下の2通りが考えられます。
①論証集を知識の一元化のために使用する
基本書を知識の集約に使用するのではなく、論証集を知識の集約のために使用する方法です。基本的に論証集を使用して知識の確認をしつつ、周辺知識を補充するために基本書を使用し、論証集に書き込み等をするやり方です。メリットとしては、論証集に知識を集約するので、持ち運びが便利な点です。
②論証集を補助的に使用する
論証集をあくまで論文の参考のために使用するやり方です。この方法を選ぶ場合は、私なら論証をコピーして、基本書に貼り付けます。中心的に使用する教材を複数にすると往復しなければならず効率が悪いので、基本書に一元化します。
どちらの方法でもよいと思います。どちらにも共通していることは、主軸とする教材を一つにすることです。教材を並行して使用することはお勧めしません。
まとめ
私が今から司法試験に向けて勉強するのであれば、このようにします。
この勉強方法が正しいとは限りません。いろいろな方の意見を聞いて、自分なりの勉強法を見つけてみてください。
参考にしていただけると幸いです。
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