司法侍〜司法試験・予備試験勉強法ブログ〜

令和元年予備試験合格。令和2年法科大学院修了。同年司法試験受験。司法試験・予備試験の勉強法について発信します。

予備試験論文後にすべきこと

こんにちは!司法侍(@shihouzamurai)です!

予備試験論文お疲れさまでした!とても疲れたと思います。私も疲れた記憶があります。まずは休みましょう。

しっかりと休養を取ったら、口述試験等に向けて勉強する必要があります。

今回は、予備試験論文終了後、主に口述までに、どのように過ごすべきか、何をすべきか、口述対策等について書こうと思います。

 

再現答案を書く

試験でお疲れかと思いますが、できるだけ早く再現答案を書きましょう。再現答案を書く目的は2つあります。

  1. お金がもらえる場合がある。
  2. 自分の実力を確かめることができる

お金

1の点については、予備校が再現答案の募集を行っています。たとえば、LECであれば↓こちら↓です。

www.lec-jp.com

再現答案と成績表を提出するだけで最低2万円がもらえます。ただし、早く申し込まなければ締め切られてしまう可能性があります。申し込みはお急ぎください。また、全員が参加できるわけではないので注意してください。

再現答案の作成は意外と大変なのでコスパが良いといえるかは難しいですが、2の点と相まって考えれば申し込まないのは損です。

自分の実力の確認

2の点は、再現答案を作成することは自分の実力を確認するのに最適だということです。予備試験の論文というのは、限られた人のみが経験できる場です。他の人は体験していない緊張感や試験本番までの準備過程を経験しているわけです。この貴重な経験を活用しないのはもったいないです。その活用の手段として効果的な手段の一つが再現答案の作成です。

再現答案は、自分が実際の試験の問題に対してどのように考えどのように答案を書いたかを確認することができます。これ以上最適な自己分析はありません。私も再現答案を作成しましたが、実力の不十分さ、日ごろの勉強と本番との違い、自分の弱点等が分析できました。

ぜひ書くことをおすすめします。

 

口述の準備をする(口述の勉強法)

論文合格発表から口述試験までは約2週間しかありません。口述にむけた準備をすることが望ましいです。私は合格していると思っていなかったので合格発表まで口述対策を全くしていなかったのですが、口述までの2週間はめちゃくちゃ勉強しました。法科大学院生でこの状況なので、社会人の方はあらかじめ勉強しなければかなりきついと思います。

とはいっても、論文に合格しているかわからないのに口述の勉強をするのはしんどいですよね。そこで、司法試験や来年の予備試験に役立つ勉強と口述試験に共通して重要な勉強をすればいいわけです。それは主に以下の2つです。

  1. 要件事実
  2. 刑法の構成要件等の勉強

 要件事実

要件事実は、司法試験を突破する上でも意識する必要があります。民法で要件事実的な発想をすると、問題点が発見しやすかったり、答案が書きやすかったりします。また、民事訴訟法では要件事実を意識しなければ回答できない問題が出題される可能性があります。例えば、当該事実が主要事実か間接事実かを整理しなければ、弁論主義の適用があるかが判断できません(何のことかわからない方は民訴の弁論主義を勉強するとよいと思います。)。そのため、司法試験の役に立ちます

また、もし論文で不合格となってしまった場合でも、来年の予備試験で差をつけることができます。要件事実は受験生が後回しにしやすい分野なので、一度しっかり勉強するだけで差をつけることができます。今のうちから勉強して損はありません。

刑法の構成要件等

口述の最初は、簡単な事例が与えられ、罪責が聞かれます。罪責を考えるには、各罪の構成要件や、似た罪の構成要件の違いを把握する必要があります。ここは、意外と暗記すべきものが多い部分です。直前に回してしまうと痛い目にあいます。

各罪の構成要件や、似た罪の構成要件の違いは、論文試験でも必要な知識です。去年口述の勉強をしながらも、論文にめっちゃ役に立つ!と思った記憶があります。今からやっておいて損はありません。口述の勉強をやりつつ論文の勉強になるので、やっておくべきです。

口述の過去問

口述の勉強をするには、口述の過去問を手に入れる必要があります。どのような問題が出るかを把握するには数年分で十分なので、ざっと見てみるとよいと思います(ググると過去問がヒットすると記憶しているのでググってみてください。)。

口述のほかの部分

口述のほかの部分(民事・刑事手続等)は、論文との関連性は薄いです。そのため、発表後の2週間に回しても仕方ないかなと思います。また、手続分野は出るものが予測しやすいので、2週間でもギリギリ間に合うと思います。そのため、優先順位は低くなります。

 

選択科目を決める

今年は、予備試験の口述終了後から司法試験までの期間が通常よりも短いです。多くの予備試験受験生が手を付けていないであろう選択科目を、例年よりも早急に仕上げなければなりません。そうすると、口述後に着手したのでは遅くなる可能性があります。そのため、少なくとも選択科目を何にするかは決めておく必要があると思います。選択科目を何にするかは、いろいろな方がそれぞれの特徴を書いてくださっているので、そちらを参照してください。ちなみに私は労働法でした。

出来れば、選択科目を決めたら教科書を購入し、1週読んでおくことが望ましいです。合格可能性があると思う方は、少しでも読み進めてください。

 

司法試験の過去問を解いてみる

予備試験と司法試験は性質が異なる部分があります。予備試験は論点を把握して規範を上げられればある程度の答案は出来上がります。これに対し司法試験は、予備試験よりも問題文が長く、あてはめを頑張る必要があります。予備試験ではあてはめを意識しない方もいたかもしれませんが、司法試験ではあてはめが重要です。過去問に少しでも早く着手することで、司法試験の形式に慣れましょう

 

まとめ

試験が終わった直後で先のことは考えたくない気持ちもわかりますが、少し休んだら先に進みましょう。

口述試験や来年の司法試験・予備試験は待ってくれません。

参考にしていただけると幸いです。

 

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