労働法の勉強法(使用した基本書・演習書など)
こんにちは!司法侍(@shihouzamurai)です!
今回は、私が行っていた司法試験の選択科目である労働法の勉強方法について解説したいと思います。あわせて、おすすめの基本書や問題集・演習書も紹介します。
予備試験組の人は特に選択科目を勉強する時間があまりないと思うので、ぜひ参考にしてみてください。
なぜ労働法を選んだか
一言でいえば、興味があったからです。私は友人の役にも立てるようにしたいと思っており、労働法が一番友人の役に立つかなと思いました。モチベーションは大事です。それと、一番イメージがしやすいと思ったからです。アルバイトをしたことがある人なら、雇用契約を結んだことがあると思いますし、会社から給料をもらったことがあると思います。そうした自分の経験から一番イメージがしやすいと思います。
また、合格に必要かつ十分な教材がそろっています。下記の教材を使用すれば全く問題ありません。
おすすめの教材
おすすめといっても、複数のものを見たわけではなく、私が使用していたものが使いやすかったので、皆様にもおすすめします。
まずは基本書です。基本書は、水町勇一郎先生の『労働法』(私は第7版でしたが。)を使用していました。
事例が載っており、イメージがしやすく、とても読みやすかったです。これ一冊あれば十分かと思います。受験生の多くはこれを使用しているのではないでしょうか。
基本書については↓こちら↓もご覧ください。
次に、判例百選です。
労働法は百選が必須です!百選の事例に類似した問題が多いです。百選の事例を知っていれば解けるが百選の事例を知らないと解けないという問題が何度か出題されている印象です。百選の事例を想起し、司法試験の事例との違いを意識しながら論ずると点が上がると思われます。百選の事例を頭に入れなければいけない点が、労働法は暗記が多いと言われる理由だと思われます。
演習書・問題集は『事例演習労働法』です。
とてもおすすめです。問題数は50問ほどです。解説と答案例が載っています。基本的な問題は一通り載っています。基礎を固めるにはとても良い教材だと思います。
問題集の上手な使い方については↓こちら↓も参考にしてください。
論証集は『1冊だけで労働法』を使用しました。過去問の上位答案とセットになっているのでおすすです。
論証はこれを基礎に、水町先生の教科書で訂正・加筆をして使用しました。出そうでありながら用意されていない論証については、教科書から自分で論証を作成して加筆しました。
過去問の上位答案はとても参考になりました。上位答案でも意外と完璧じゃないと感じるとともに、あてはめ能力の高さが良くわかります。
これは必須ではないですが、私は最初から基本書を読むのが大変だと思ったので伊藤塾の教材を先に読みました。
一読しかしていないので、買わなくてもよいと思います。
具体的な勉強法
まずは、伊藤塾の試験対策講座を読みました。一周して、それからは放置です。
次に、基本書を一周読みました。伊藤塾のテキストを一周したので、基本書は理解しやすかったです。マーカー等はせず、概要を把握することに努めました。細かい点は気にせずに、事例が掲載されている部分を中心に読んでいく感じです。事例が掲載されている部分は試験問題にしやすく、司法試験でも出題可能性が高いと考えたからです。
基本書を読み終わった後は、過去問を解き始めました。ゴールがわからなければ意味がないので、問題集の前に過去問を解きました。もちろん解けませんでした。基礎知識が足らないことを確認し、問題集に入ります。
問題集は、とりあえず自分で解いてみて、わからなかったらすぐに答えをみました。考えても知識不足は解消されないので。解説と答案例を参考に、知識を頭に入れていきました。解説で参照されていた百選判例を、問題集を解きつつ百選でつぶしていきました。百選に掲載されているものの半分程度しか問題集でフォローされていないため、残りは問題集を解き終わった後に読みました。問題集は2.5週しました(2週+苦手な設問のみ1週)。
過去問は、問題集を一周解き終わった後に全年度分解きました。5年分程度の予定でしたが、コロナっちのせいで延期になったの全年度分解きました。
勉強の際の注意点
アウトプット中心なのは良いですが、労働法は百選の重要性が高いため、問題集のみを繰り返し解けばよいというわけではありません。問題集で基礎を固めたら、百選判例を読み込むことが重要です。事例演習労働法は50個の事例がありますが、すべての判例をカバーできているわけではありません。判例を知らなければ解けない問題が司法試験で問われる可能性があるので、百選判例はすべてつぶしておきましょう。
また、労働法は複数の法律を勉強しなければならないため、条文を引くことは必須です。慣れてくればわかるようになりますが、最初は根気強く引き続けましょう。条文については↓こちら↓も参考にしてください。
最後に
暗記が多いと言われていることから労働法を敬遠してしまうという人もいるかもしれませんが、とても身近で面白い科目だと思います。
ぜひ労働法を勉強してみてください!
予備試験受験生の方は↓こちら↓も参考にしてください。
参考にしていただけたら幸いです。
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