判例六法のすゝめ(六法使い分け術)
こんにちは!司法侍(@shihouzamurai)です!
今回は、数ある六法のなかで判例六法おすすめだよ!という話をしたいと思います。
司法試験や予備試験の受験生はどのような六法を使っているか疑問に思っている人、何を使ったらいいかわからない人、逆に六法なんてなんでもよくね?と思っている人、様々だと思います。
そのようなすべての人に、判例六法をおすすめしたいです!
私は六法を複数使い分けており、その中でも判例六法を愛用していました。
具体的にどのように使い分けていたかという話もしながら、判例六法のメリットについて紹介したいとと思います。
使っていた六法
まず一つ目は、タイトルにある通り、判例六法です。
(リンクでけえな。。。)
判例六法は、条文の横に関連判例の要約が掲載されている六法です。もしかしたら使ったことがないという人も多いかもしれません。
条文を観ながら関連判例も復習することができる点がうれしいところです。詳しくは後述します。
次は、予備試験六法です(リンクはありません)。
答案を書く際は、予備試験用六法を使用していました。理由は、試験現場で条文を引けるようにすることです。詳しくは「六法の使い分け」のコーナーで書きます。
予備試験の論文を受験されていない方は、司法試験用六法で代用できます。
司法試験で採用されている六法を想定して作成されており、司法試験六法に登載されている法令がすべて掲載されています。
この六法で重要なのが(予備試験六法でも同様です。)、憲法や刑訴などの法令に見出しがついていないことと、ポケット六法等にある関連条文が掲載されていない点です。前者が特に重要です。刑訴は特に見出しがない状態で条文を引けるようにする必要があります。事前に準備するため、この六法を使用することをおすすめします。
少し高いので、メルカリ等で中古品を購入したり、先輩に譲てもらったりしてもよいっかもしれません。
※番外編
この二つを主に使用していましたが、ポケット六法も使用していました。
令和2年の司法試験から改正民法になったのですが、令和1年の予備試験は旧民法だったので、改正民法が掲載されていませんでした。
そのため、別途ポケット六法を使用していました。
判例六法のメリットとデメリット
まずメリットです。
メリットは何といっても、条文とセットで判例を見ることができることです。
短答の関係でいうと、短答は判例知識と条文知識が多くの比重を占めています。その二つが一緒になっているのです。これを使わない手はないでしょう。
私は、短答の勉強は判例六法と過去問を中心に勉強していました。基本書がなくとも、この二つがあればかなり勉強ができます。
短答については↓こちら↓もご覧ください。
第二に、論文の関係でいうと、論文の勉強をする際に引いた条文について関連判例も見ることで、判例知識の復習になります。これにより、知識が定着しやすく、知識に厚みが増します。
私は、論文知識を固めるのにも判例六法を愛用していました。条文知識と判例知識を結び付けて理解するのにとても役立ちました。
普通の六法を使用する場合は、百選等で別に判例を観なくてはなりませんが、判例六法を使用する場合は、その必要はありません。とても便利です。
次に、デメリットです。
判例六法は少し大きいです。分厚いため、体積を取ります。コンパクトさを求めるのであればポケット六法の方がよいかもしれません。
また、条文を引く際、判例が条文と条文の間に入っているため、次の条文を探すのに時間がかかる場合があるというデメリットもあります。民法の709条とか判例が多かった気がします。
このようなデメリットもありますが、それを上回るメリットがあると私は思います!
六法の使い分け
先述の通り、私は六法を使い分けていました。
判例六法は、インプットや問題集を解く際に利用していました。条文と判例がセットになっていることが判例六法のメリットなので、条文を引いた際に判例を見ることで知識の厚みを増すために使用していました。
条文と判例を結び付け、また判例を何度も確認することで、知識の定着を図ることができました。
予備試験ロ法(司法試験用ロ法でも代用可。)は、司法試験の過去問を解く際に利用していました。
先述の通り、司法試験六法には、憲法や刑訴法の見出しがありません。つまり、「第21条(集会・結社・表現の自由、通信の秘密)」や「第320条(伝聞証拠と証拠能力の制限)」のうち( )の部分がないのです。
憲法はある程度問題ないかもしれませんが、刑訴は見出しがないと意外ときついです。
見出しのない条文に慣れるために、過去問を解く際には見出しがない六法(私は予備試験六法)を使用しました。
直前期には、記憶の総復習のため、判例六法に規範等を書きこむ勉強を行いました。
詳しくは↓こちら↓の記事をご覧ください。
おわりに
予備試験や司法試験の勉強では、条文を読み込む作業は重要です。
法律の理解は、条文を理解することから始まります。
条文の勉強をしっかりとして、合格を勝ち取りましょう!
条文の重要性については、↓こちら↓の記事もご覧ください。
参考にしていただけたら幸いです。
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