司法侍〜司法試験・予備試験勉強法ブログ〜

令和元年予備試験合格。令和2年法科大学院修了。同年司法試験受験。司法試験・予備試験の勉強法について発信します。

予備試験合格者の勉強法(憲法編) 使用した基本書や演習書も紹介!

こんにちは!司法侍(@shihouzamurai)です!

今回から7回にわたり、予備試験合格者の行った勉強法を紹介します。

私が使用した基本書も紹介します。

私が行っていた勉強法に過ぎませんので、これを参考にしつつ、自分なりにアレンジしてみてください。

 

労働法については以前書いたので、こちらをご覧ください。

 

shihouzamurai.hatenablog.com

 

 

 

使用した教材

基本書

基本書は2つです。

まずは我らが芦部憲法

 

憲法 第七版

憲法 第七版

  • 作者:芦部 信喜
  • 発売日: 2019/03/09
  • メディア: 単行本
 

最も良く知られた基本書ではないでしょうか。

基本的な事項を確認するのには最適です。

基本書は用意していたものの、伊藤塾生だったため、伊藤塾の基礎マスターテキストを主に使用していました。

基本書は参照程度です。

 

次は、『基本憲法Ⅰ』です。こちらはしっかりめに読みました。

 

基本憲法I---基本的人権

基本憲法I---基本的人権

 

予備試験合格後、司法試験までの間に使用しました。

論文試験においてどのような視点で書けばよいかということが良くわかり、勉強になりました。

統治分野をカバーしていないので、専ら論文用という感じですね。

 

基本書についてはこちらもご覧ください。

 

shihouzamurai.hatenablog.com

 

演習書

使用した演習書は、伊藤塾の論文マスター(問題研究)です。

伊藤塾生じゃない方は参考にならないですね。。。

演習書というかはわかりませんが、予備試験前には『合格思考』を読みました。

 

憲法で問題となる論点がとても良くまとまっています。

論証集として使用してもよいと思います。

持っておいて損はないと思います。

予備試験直前にこれに手を出して読み切れず使いこなせなかったことをここにご報告しておきます。

ただ良い本だと思うので、購入をお勧めします。

 

他の演習書としては『憲法の急所』とか『憲法ガール』とか有名ですかね(憲法ガールってⅡもあるんですね。初めて知った。)。

ググってみておすすめされているものを用意すればいいと思います(なげやり)。

 

問題集の具体的な使い方についてはこちらをご覧ください。

 

shihouzamurai.hatenablog.com

 

 

判例集

判例集判例百選』がいいと思います。

多くの受験生が使用していると思います。

 

憲法判例百選I 第7版 (別冊ジュリスト)

憲法判例百選I 第7版 (別冊ジュリスト)

  • 発売日: 2019/11/29
  • メディア: ムック
 
憲法判例百選II 第7版 (別冊ジュリスト)

憲法判例百選II 第7版 (別冊ジュリスト)

  • 発売日: 2019/11/29
  • メディア: ムック
 

 

2015年(平成27年)くらいまでは判例をおさえていなくても十分合格できたと思います。

しかし、ここ数年は判例へ言及せよとの設問になっているため、判例をおさえておくことは必須でしょう。

判例百選の重要性は高まっているといえます。

 

論証集

論証集は、伊藤塾の論文ナビゲートテキストを使用していました。

このテキストを持っていなければおそらく『合格思考』を使用していたと思います。

 

憲法は用意する論証はそれほど多くないので、自分で作ってもよいと思います。

 

勉強法

さて、本題に入りましょう。

具体的な勉強法です。

予備試験前と後で分けます。

 

予備試験前

予備試験前は、とにかく答案の型を身に着けることを意識しました。

①しっかりと三段階審査をできるようにする(三段階審査とは何ぞやという話は省略します。憲法の急所等を読んでください。)。

②三段階審査を超える範囲は別に覚える。ex.平等権目的効果基準泉佐野

これのみといっても過言ではありません。

 

憲法は論証を覚えるというより、型をマスターし、あてはめのストックを充実させることが重要です。

とにかく演習が大事なので、インプットはあまりしませんでした。

 

予備試験後

近年の司法試験では判例への言及が求められているということもあり、判例研究を行いました。

判例の使い方がいまいちわからないので、判例を論文にどのように生かすかを勉強するため、『基本憲法Ⅰ』を読みました。

読んだだけではわからなかったので、過去問を解き、出題分野について基本憲法を読んで判例を学びました。

 

その後、そもそも判例を使いこなすには事案がある程度頭に入っていなければ使えないと思い(気づくの遅い)百選を読み込みました。

ここは意見が分かれるところではないでしょうか。正直、すべての判例をマスターするのは難しいです。私もおそらくできていません。

最低限、重要な判例をピックアップして、それを使いこなせればいいと思います。

私も、各権利ごとに使えそうな判例をある程度ストックして、論文で使えるように準備していました。すべての判例を頭に入れつつ、基本的に使う判例を限定するというイメージです。

 

あとはとにかく演習です。過去問を繰り返し解くのが良いでしょう。

憲法はあてはめが大事なので、『ぶんせき本』などを利用しつつ、あてはめを学んでいました。

上位答案はすごいです。評価がとにかく上手。

自分の答案と上位答案を比較して、どのような点で評価の仕方が異なっているのかを学び、どうすればそのような評価ができるかを考えて勉強しました。

判例が事実についてどのような評価をしているかということも重要です。判例も適宜参照して、あてはめの仕方をマスターしていきました。

 

予備試験から司法試験への勉強のシフトについてはこちらをご覧ください。

 

shihouzamurai.hatenablog.com

 

 

おわりに

いかがだったでしょうか。

最近の司法試験は、法案の憲法上の問題点について判例に言及すつつ論ぜよという問題が続いています。

今までは三段階審査をマスターしていれば憲法は大丈夫みたいなイメージがあったかもしれませんが、判例を意識しなければならないので、判例の重要性が増しています。

判例をどのように生かすかということは考えるべきでしょう。

演習をしつつ、判例を答案に盛り込む練習をすることが最も効果的かと思われます。

 

今後も、残り6科目についてそれぞれ書こうと思います。

お楽しみに!(別に楽しみにしてる人いないか。。。)

 

初学者の方はこちらの記事もご参照ください。

 

shihouzamurai.hatenablog.com

 

 

参考にしていただけたら幸いです。

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