司法侍〜司法試験・予備試験勉強法ブログ〜

令和元年予備試験合格。令和2年法科大学院修了。同年司法試験受験。司法試験・予備試験の勉強法について発信します。

予備試験合格者の勉強法(民法編) 基本書や問題集も紹介!家族法についても!

こんにちは!司法侍(@shihouzamurai)です!

予備試験合格者の勉強法を紹介するシリーズ、めちゃくちゃ大好評でして、皆様に感謝です!

なんと『憲法ガール』シリーズ『行政法ガール』シリーズをお書きになった大島先生にもリツイートいただきまして、前回の行政法編はとても多くの方にご覧いただいております。 

ご覧くださった皆様、本当にありがとうございます!

 

なんとか記事を書くモチベーションを保つことができ、第3回目の記事を書くことgあできています!

今回は、民法です!

 

民法を制するものは司法試験を制する」と誰かがおっしゃっていた気がしますが、あながち間違いではないと思います。

覚えるべきものが最も多い科目で、とても大変ですが、頑張りましょう!

 

では、参ります!

 

 

使用した教材

私は伊藤塾生だったため、基本的には伊藤塾の基礎マスター、論文マスターのテキストを中心に利用していました(そろそろ聞き飽きたかな。。。)。

それ以外にも、参考資料として基本書等を使用していたので紹介します。

 

基本書

民法は範囲が多いため、基本書の数も多くなります。

私が使用していたテキストをすべて紹介します!

 

総則・物権

まずは総則・物権です。

主に使用していたのは、佐久間先生の『民法の基礎』です。

 

民法の基礎1 総則 第5版

民法の基礎1 総則 第5版

  • 作者:佐久間 毅
  • 発売日: 2020/04/08
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

  

民法の基礎2 物権 第2版

民法の基礎2 物権 第2版

  • 作者:佐久間 毅
  • 発売日: 2019/04/03
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 受験生には人気なのではないでしょうか。

典型的な論点はほとんど網羅しており、内容も判例・通説を中心として書かれておりわかりやすいです。

 

次に、内田先生の『民法Ⅰ』です。

 

民法I 第4版: 総則・物権総論

民法I 第4版: 総則・物権総論

  • 作者:内田 貴
  • 発売日: 2008/04/03
  • メディア: 単行本
 

こちらも有名ですね。

私は佐久間教科書でもわからなかった場合にこちらを参照していました。

欠点としては、ハードカバーなので少し重いということですかね。

 

債権総論・担保物件

次は、債権総論と担保物権です。

債権総論は中田先生の『債権総論』担保物権道垣内先生の『担保物権法』を使用していました。

 

債権総論 第四版

債権総論 第四版

  • 作者:中田 裕康
  • 発売日: 2020/10/09
  • メディア: 単行本
 

 

担保物権法 -- 現代民法3 第4版

担保物権法 -- 現代民法3 第4版

 

中田先生の債権総論は少し難しい感じもしました。しかし、わからない点を調べると大抵のことは載っているのでとても便利でした!

 

道垣内先生の担保物権は、薄い教科書でありながら内容は濃く、担保物権についてわかりやすく書かれています。

 

内田先生の『民法Ⅲ』も持っており、上記の教科書でわからない部分を補っていました。

 

民法III 第4版: 債権総論・担保物権

民法III 第4版: 債権総論・担保物権

  • 作者:内田 貴
  • 発売日: 2020/04/22
  • メディア: 単行本
 

 

債権各論

次に、債権各論です。

債権各論は、潮見先生の『債権各論Ⅰ』と『債権各論Ⅱ』を使用していました。

 

  

 少し簡単めな気がしますが、典型論点は網羅されています。

分かりやすく、司法試験には十分かと思います。

 

例によって、内田先生の『民法Ⅱ』も適宜参照していました。

 

民法II 第3版: 債権各論

民法II 第3版: 債権各論

  • 作者:内田 貴
  • 発売日: 2011/02/11
  • メディア: 単行本
 

 

相続・親族

最後は家族法です。

有斐閣アルマの『民法7 親族・相続』を利用していました。

 

民法7 親族・相続 第6版 (有斐閣アルマ)

民法7 親族・相続 第6版 (有斐閣アルマ)

 

 正直、家族法はがっつり勉強したわけではないので、伊藤塾のテキストで十分でした。

 

問題集

問題集は、論文マスターで使用した問題研究以外は使用していません。

周りの受験生に人気だったのは『Law Practice』シリーズでした。

Law Practice 民法I 総則・物権編〔第4版〕 (Law Practiceシリーズ)

Law Practice 民法II 債権編〔第4版〕 (Law Practiceシリーズ)

 

判例集

判例集は、判例百選です。

 

民法判例百選II 債権 第8版 (別冊ジュリスト238号)

民法判例百選II 債権 第8版 (別冊ジュリスト238号)

  • 発売日: 2018/03/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 
民法判例百選III 親族・相続 第2版 (別冊ジュリスト 239)

民法判例百選III 親族・相続 第2版 (別冊ジュリスト 239)

  • 発売日: 2018/03/29
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

判例百選も最後の方はしっかり読みました。

適宜解説も読み込みました。

民法判例の重要性はそこまで高くないと思われがちかもしれませんが、判例は事案をもとにしている以上、事案とそれに対する判旨を把握しておくことは重要です。

まじは規範を覚えつつ、事案や判旨の理解も百選でしっかりと行いましょう。

 

論証集

論証集は、伊藤塾の論文ナビゲートテキストを使用していました。

他の受験生は辰巳の趣旨規範を使用していた人が多かったです。

 

勉強法

では、本題に入りましょう。

民法で重要な要素は、条文と規範です。

 

まずは有名な論点の規範を覚えるべきでしょう。

民法は論点がとにかく多いので、各論点に対する規範・理由付けをしっかり覚えることが重要です。

単に論証集を見ているだけでは定着しにくいので、問題集を通じて身に着けることをお勧めします。

問題を解いて、どのような場面にそのような論点を書くべきかを理解しつつ、その論点について論証を覚えましょう。

 

問題集の使い方についてはこちらもご覧ください。 

shihouzamurai.hatenablog.com

 

民法で重要なのは条文だと思っています。

短答では条文の内容を聞く問題も多く、条文の理解が必須です。

また、論文試験との関係でも、法体系の理解をするために条文を読むことは有用であると考えています。

法律は条文が基本です。ある趣旨で書く条文が規定されているのであれば、その趣旨が条文に反映されているはずです。趣旨を単に覚えるのはしんどいでしょうから、趣旨が反映されている条文を読み込むことで、法体系を理解しましょう。

 

家族法の勉強法に悩む人がいるかと思いますが、家族法こそまずは条文を読みましょう。

家族法は条文の理解を問われることが多いです。条文の操作ができれば対応できます。

解釈が問われるとしたら、物権と絡む部分など、ある程度限定されています。その部分は、判例百選を読んで対応しましょう。

 

条文の重要性についてはこちらもご覧ください。 

shihouzamurai.hatenablog.com

 

おわりに

民法は範囲が広いからこそ、効率的に勉強することが重要です。

インプットをし続けるのではなく、アウトプットもしつつ理解しましょう。

民法は条文が重要だと個人的には思っています。

条文を読むことが法体系全体の理解につながります。

 

規範を覚えることは誰でもやると思いますが、法全体を理解するためにも、条文を良く読んでみてください!

 

前回の行政法編をお読みでない方はこちらもどうぞ。 

shihouzamurai.hatenablog.com

 

参考にしていただけたら幸いです。

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