予備試験論文の勉強法(直前期編)
予備試験の直前は、さまざまな勉強方法があると思います。
ですが、迷ってる時間はあまり無いと思います。
そこで、私が行った勉強法、あるいは他に考えられる勉強法を紹介します。
六法への書き込み
これは、私が司法試験直前に実際に行った勉強法です。自分の頭の整理ができたので、とてもおすすめです。
なぜおすすめなのか
論文式試験で参照できるのは、六法のみです。なので、頭の思考を六法と紐付けることは、本番でとても役に立ちます。
頭の中ですぐに論証等が出てくる方もいるかもしれません。しかし、本番で論証をきちんと吐き出せるかを心配している方は少なくないと思います。
六法と記憶を紐付けしておくことで、本番でも記憶喚起が容易になります。
六法への書き込みを行うことで、本番での思考回路に似た練習をしながら論証等の確認ができるのです。
また、論証の暗記がしやすくなります。条文のどの文言が問題になるのか、どのような方向性で論ずれば良いかという視点は、条文に多くのヒントがあります。
条文と記憶を紐付けることで、勉強の効率も上がります。
具体的なやり方
基本的には、論証パターンの論証を確認していく方法で進めます。その際、必ず条文を見ながら、記憶が正しいかを確認します。
そして、覚えていない論証の規範を六法の隙間に書き込みます。余裕があれば、理由づけも書き込みます。
規範を優先するのは、理由づけよりも規範が大事だからです。
書き込みの際、問題となる文言にカギカッコをつけたり、要件に番号をふったりしながら書き込みます。
このような感じです。
私は直前期のみこの勉強をしたので、自信のない論証のみを書き込んでいました。
時間のある方は、すべての論証について六法に書き込みを行ってもよいと思います。
条文に自信がない方にもおすすめの勉強法です。
優秀答案の読み込み
優秀答案を読み込むことにより、どのような方向性で書けば点数が入るのかがよくわかります。
自分で答案を書くことも大切ですが、うまい人の真似をすることにより、成長スピードが上がります。
当然ですが、漫然と答案を読み進めるのでは無意味です。
優秀答案の優れている点を抽出し、抽象化し、自分の思考回路に組み込むことが必要です。
自分の答案と見比べ、自分の答案に足らない部分をノートにまとめるなどして、優秀答案を活用しましょう。
論証パターンの繰り返し
上記のように、六法を使わずに論証パターンを繰り返し書き出すなどして覚えることも良いでしょう。
その際に注意すべきは、当てはめまでイメージすることです。
論証だけに点数が入るわけではなく、当てはめにも点数が入ります。
判例の当てはめを参照したり、優秀答案を参照したりしながら、記憶を定着させましょう。
まとめノートの作成
私は、解いた過去問についてまとめノートを作成していました。
具体的には、書けなかった論点の書き出し、出来なかった当てはめの仕方、時間の使い方、自分の答案と優秀答案との差などです。
時折見返すことで、自分の答案の質が徐々に向上していきます。
私はメモ程度しか書いていませんでしたが、どのようなノートを作成するかは人それぞれだと思います。
何かしらメモをすることにより頭の整理になるのでおすすめです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
直前期の勉強法に迷っている方、慌てて論文対策を始めた方、参考にしていただけたら幸いです。