司法侍〜司法試験・予備試験勉強法ブログ〜

令和元年予備試験合格。令和2年法科大学院修了。同年司法試験受験。司法試験・予備試験の勉強法について発信します。

予備試験短答不合格だった方へ(来年に向けて)

予備試験短答、お疲れ様でした。

先日、合格発表がありましたね。

不合格だった方、ひとまずお疲れさまでした。

すぐに勉強を再開しろとは言いません。しかし、出来る限り早く来年に向けて再出発しましょう。

この記事では、私の経験をもとに、短答では何を意識すれば良いかについて書きたいと思います。

私の点数の変動

私は、予備試験を4回受け、4度目で合格しました。

なぜ合格できたというかときかれたら、「本気で合格しようと思ったから」と答えます。本気で合格しようとしたのは、4回目だけでした。

合格しようという気持ちは大切です。その気持ちを抱きつつ行動に移せば、合格する可能性はかなり上がります。

精神論だと批判されるかもしれませんが、合格したいという気持ちがない人に負ける気はしませんよね。気持ちは大切です。

もちろん、気持ちだけではダメです。まず気持ちを持ち、きちんと行動しましょう。

 

前置きが長くなりました。以下私のおおよその点数です。

2016年:130点台

2017年:140点台

2018年:140点台

2019年:180点台

2019年は明らかに点数が違いますよね。

対策の仕方が全く違います。具体的に紹介します。

ゴールから逆算する

予備試験の短答式試験の合格には何が必要かを考える必要があります。

点数

近年の予備試験の合格ラインは、160点 前後です。確実に合格するには、170点以上を確実に取る実力を身につけたいところです。

一般教養を勉強する人は少ないと思います。一般教養は何が出るかわからないため、当てにせずに勉強すべきだと思います。

一般教養の平均点は、24点くらいでしょうか。そうすると、法律で145点ほど取りたいです。

すると、1科目あたり20〜21点、およそ7割です。

各科目、7割を確実に取れることを目標にしましょう。

内容

短答で主にきかれるのは、条文知識、判例、学説だと思います。

短答で重要なのは、判例と条文です。

特に条文を意識していない方が少なくないのではないでしょうか。

いわゆる短答プロパーな問題は、条文知識をきかれることが多いです。

条文を意識して、短答対策をしましょう。

私の従来の勉強法

私は、過去問を中心に勉強していました。これ自体、悪いことではないと思います。過去問は多くの蓄積がありますし、繰り返し同じような知識がきかれることも多いです。

問題は、知識の定着方法です。私は、過去問→テキスト→過去問→テキスト…を繰り返していました。

テキストを読んでも、頭の整理ができず、点数が伸びないなと感じながら勉強していました。

テキストのみによる勉強の最大の弱点は、条文が載っていないことです。

短答では条文知識が多くきかれるにもかかわらず、条文知識を勉強しないことは、大きな得点源を全く対策していなかったことを意味します。今でも反省しています。ら

合格年の勉強法

短答の問題を解きながら、出てきた条文を必ず確認しました。

解説を読むことよりもよりも条文の読み込みを優先しました。

解説より条文を優先することで、思考を六法に一元化できました。

当然ですが、条文をきちんと読むことで、短答が面白いように解けるようになりました。

また、過去問を解くのではなく、すべての肢の正誤問題として過去問と向き合いました。

結局、過去の問題は解けても、全く同じ問題は出ないので、各肢について理解する必要があります。

苦手な肢を潰していきました。

直前期は、条文の読み込みと、テキストの流し読みにより、頭の中を整理しました。

結果、短答は500位以内と、論文の合格圏内で合格することができました。

まとめ

予備試験の短答で苦戦している人は少なくないのではないでしょうか。私もその1人でした。

短答も、試験でどのようなことが問われており、それに対してどのような方向性で勉強するかをきちんと意識する必要があります。

あまり意識してこなかったという方、これを機会に意識してみてください。

参考にしていただけますと幸いです。