予備試験論文の答案戦略
予備試験の現場でどのような思考をすれば良いかを考えておくことは重要です。
答案戦略を練ることが、本番でも冷静に問題を解くポイントだと思います。
今回は、私が実際に行った答案戦略について述べたいと思います。
時間配分
時間を科目で割ると1科目あたり70分なので、70分で区切るようにしていました。
憲法70分→行政70分というような感じですね。
全部の科目に目を通して答案構成をしてから書き始めるという友達もいましたが、最初の科目の内容を忘れてしまい記憶喚起に時間がかかると思い、この方法は採用していませんでした。
各科目の答案構成は20分、どんなに長くても25分で終わらせるようにしました。
私は答案の分量の目安を3ページに設定していて、1ページあたり15分と考え、45分あれば書ききれるというイメージです。
答案の分量についてはこちら↓
どんなに時間が長引いても75分をオーバーしないようにしました。
本番ではこれを守れず、憲法に80分かけてしまいました…行政の評価が良くなかったので失敗です。。。
自分でルールを設定し、それをきちんと守りましょう。
わかる論点とわからない論点
「わかる論点は長く、わからない問題は短く」を意識しました。
全体で高得点が取れればいいので、一つの論点に執着しすぎないことが大切です。
このルールの目的は、わからない点が出ても慌てないようにすることです。
わからない部分を考えても最後まで分からないことが多いです。特に時間との戦いとなると、慌ててしまって思いつかないことが多いです。
なので、分からない点については自分なりに考えてコンパクトに書き、他のわかる点で稼ぐことを意識しました。
日本語を書く
何を言ってるの?と思われるかもしれませんが、私は意外と大切だと思っています。
論点に頭がいきすぎると、「論点の抽出→論証の貼り付け→規範への当てはめ」という考え方になってしまいます。すると、日本語が崩壊してしまい、読む側にとっては何を書いてるのか分からないということになってしまいます。これでは、読み手も点数を付けたくても付けられません。
上記の定式を意識するのは重要ですが、日本語として成り立っているか、論理的に述べているかは常に意識することが重要です。
分からない論点についても、自分なりに論理立てて、相手に伝わる日本語が書ければ、点数が入る可能性があります。
日本語になっていないと、何も点数になりません。
私は、「日本語を書く」という意識を忘れないように心がけていました。
論点を落としたと感じても意外と評価が悪くなかったのは、このルールのおかげかもしれません。
答案戦略をどのように考えるか
上記の戦略は、私の戦略です。
皆さん人それぞれ違うと思います。
どのような答案戦略を立てるかは、過去問を実際に解くことで見つかるものです。
うまく過去問を活用して、答案戦略を組み立ててください。
まとめ
緊張する試験においては、事前準備を十分にしておくことで、本番でも慌てずに淡々と問題を解くことが重要です。
不確定要素を出来るだけ少なくしましょう。
参考にしていただけたら幸いです。