過去問の勉強の仕方
「過去問はつぶしておくべき」というようなことを言われると思います。
しかし、過去問で何を学べばよいかを明確にしないまま過去問を解いている人もいるのではないでしょうか。
この記事では、私なりの過去問の勉強の仕方を紹介したいと思います。
大前提
過去問の解きっぱなしは無意味です。
多くの人は、過去問を解いて参考答案等を読むことまではやるでしょう。
しかし、それだけでは効果は薄いです。
必ず自分の答案を分析しましょう。
自分の答案と向き合うことで初めて成長します。
自分の答案と向き合うことはつらいと思います。特に初学者は全然書けないのでつらいと思います。
しかし、ここを避けてはいけません。
頑張りましょう。
何を分析するか
出題趣旨・採点実感
出題趣旨や採点実感には、論文で書くべきポイントが書かれています。
ここに掲載されている論点には点数がふられていると思っていいでしょう。
自分はその点について考えることができていたか、考える方向性は正しいかについて、振り返りましょう。
出題趣旨・採点実感はほとんどの受験生が読んでいます。
解いた年度のものについては、出題趣旨・採点実感に書かれた事項で点数を落とさないように心がけましょう。
参考答案
参考答案では、答案の構成の仕方とあてはめを主にみるとよいでしょう。
論理的に文章を書くには、どのような構成で書けばよいか迷うことが少なからずあると思います。
上位答案はこれが上手です。
自分の構成とどこが違うか、どちらのほうがどういう点で優れているのかを分析しましょう。
また、上位答案はあてはめも上手です。
事実を拾うだけでなく、事実を適切に評価しています。
文章の構成の仕方や事実評価の仕方は出題趣旨・採点実感には記載がないので、参考用案をうまく使いましょう。
自分の答案の復習
自分の答案を復習する際にやるべきは、出題趣旨・採点実感や参考答案との比較です。
求められている論点は拾えているか、あてはめは適切に行われているか、文章が説得的か等を確認する必要があります。
自分の答案を客観的に読んでみましょう。問題点が見えてきます。
参考答案等を参照しながら、訂正できそうな部分を赤ペンで訂正するなどしましょう。
過去問の答案のぶんせきは、iPadで行っていました。
過去問をスキャンし、Applepencilを使って赤入れしていました。
iPadでスキャンしてしまえば、紙は捨てることができ、取っておくか迷う心配もありません。
こちらの記事も参照してみてください。
また、論証が正確かも確認しましょう。
論証は事前に準備が可能なものです。
書けなかった論証は、次回以降の答案で必ず書けるようにしましょう。
まとめ
司法試験・予備試験の合格には、過去問による演習は必須です。
過去問を通じて、自分の答案と向き合いましょう。
過去問には、他の演習書や答練では得られないものがあります。
過去問をうまく活用しましょう。
参考にしていただけたら幸いです。